よいこの宮古島ガイド 1 


 モヤモヤしながら、那覇空港に到着したわれわれを、やはり宮古行きの飛行機は待っていてはくれなかった。
つくづく、北海道からは遠いのぉ。
 pm3:00出発の便に乗れなかった人は、優先的に次の便に乗せてくれるというし、今さらジタバタしても始まらないので、当初の計画通り、オリオンの生ビールでのどを潤すことにした。
 あきらめが早いのは、いいかげんな政治家に飼い慣らされた日本人の特性なのだ。
ってなことを、思いながら、オリオンの生ビールに舌鼓。
ぷはぁ!!
 やっぱし、沖縄で飲むオリオンは違う・・・ような気がする。

 マダムが売店につまみを買いに行く。
 こちらは、高尿酸血症の身の上、ビールはこの辺にしておいてお次は泡盛のカップ酒にする。
旅先で病気になるぐらい、情けないことはないもんね。
 つまみは、メン喰いのマダムらしく、焼きそばと沖縄名産海ブドウ
 この海ブドウはかなりしょっぱかったので、マダムはトイレの洗面所で塩抜きをしてくる。
 旅の恥はかき捨て気分なのか、歳をとって恥じらいがなくなったのか。
 適度に塩抜きした海ブドウは、久々に味わう沖縄の味がした。
 ちょっと遅れるけど、じっと待ってろよ、宮古島。
 われわれが行くまで沈むんじゃないぞ!!


 酒飲みってのは、ちょっと酒が入ると気持ちがどんっと大きくなるものらしい。
さっきまでのモヤモヤがどっかに吹っ飛んで、「航空会社の人も大変だなぁ」なんて、航空会社の心配までできるようになる。
 そうこうしているうちに、pm 4:30発の宮古島行きにやっと乗り込むことができた。
早朝七時三十分に、家を出てからはや九時間が経過、海外旅行じゃないっつーの!!
 しかし、あのエメラルド・グリーンの海を見るためなら、たとえ火の中、ホテル・ニュー・ジャパンの中、矢でも劣化ウラン弾でも持ってこいっての!!
 とかなんとかいってるうちに、ほろ酔いのふわふわ気分のまま、やっと到着しました、宮古島。
いやはや、長い道のりだったこと。

 宿泊先の「アトール・エメラルド」は、空港から車で15分くらい。
那覇だったら街までバスが出ているが、聞いてみるとないという。
仕方がないので、タクシーでホテルまで。
 はじめて沖縄に行ったときは、タクシーによく乗ったが、この頃はそんな無駄なことはしなくなった。
那覇空港から国際通りまで、タクシーで\1,500ぐらいかかるが、バスだと\380
久米島なんて、イーフ・ビーチまでタクシーで行けば、何千円もかかってしまうが、「日航久米アイランドホテル」行きのバスにちゃっかり便乗すればタダ
 びんぼう人は頭を使え!!
 おみやげなんかも、町のスーパーに行けば、変わったものが安く手にはいるし、食事も地元の人が集まる場所に行けば間違いがない。
 現地に行ったら現地人になりきる、これが安上がりの旅のコツだべか

 ホテルで荷物を降ろして空を見上げると、そこにはもう月齢27の月が煌々と輝いていた。


さあて、飲み食い・・・じゃなくて、研修研修!!

税務署への言い訳のように研修を強調しつつ、パート3に続く。