南関東あたふた道中 一

充実した一日目のおかげで、ホテルに戻ったあとはきっちり完熟。

わかりにくいでしょうが右端に小さく「染太郎」と書いてある


 前の日の興奮冷めやらないマダムは朝早くにカメラを提げて、浅草散策に出かけた。
 何気なく撮ったその一枚には、多くの文人達に愛されたお好み焼きの店「染太郎」が写っていた。
60年を超す歴史がマダムを引きつけたのでしょう。
こんな有名店がホテルのそばにあると知っていたら、予定に組み入れたのに・・残念。
 ま、それは次回のお楽しみとしておきましょう。

 ロビーで妹と待ち合わせ、浅草寺で母親と合流。
そのまま三浦半島を目指してもよかったのだが、以前町並みに惚れた「谷中」で昼食を取ることにした。


「春木屋」の前でポーズを決めるキャンディーズ

 五代目古今亭志ん生をはじめ、多くの落語家が住んだ下町「谷中」。
もし東京に住むことになったら、こういう町に住みたいものだ。(以前の探訪記はこちら)
 目指すはネットで見つけた下町の中華料理店「春木屋」
ここも創業70年を越える老舗だ。
 西日暮里の駅を降り、前回のような間違いを犯さないように(反対側を延々と迷った)、慎重に地図を見て谷中銀座を目指す。
・・・が、なぜかここでもまったく逆の方向へ歩き出し、七十歳を超えた母親をさんざん歩かせる羽目になってしまった。
 なにが親孝行だか・・・。
 気を取り直して、谷中銀座をひやかしながら、目指す「春木屋」へ。

 思った通りのレトロな外観に満足して、中に入る。
母親もまさかこういうところへ案内されるとは思わなかっただろう。
妹は名物(自称)のソース焼き飯、われわれはシンプルな支那そばを注文。
 ダンナさんは愛想のいい人で、北海道から来たというと、喜んでいろいろな話をしてくれた。
このきどらなさが下町のいいところだねぇ。
 なんでもこのあいだ泉ピン子出演の「カンフーくん」とかいう映画のロケでこの店が使われたという。
公開されたらぜひ見てみなくっちゃ。

なんとも懐かしい味でした 噂の「ソース焼き飯」、シンプルで美味い!! 「春木屋」のだんなさんと一緒に

さて、腹も一杯になったことだし、山手線で品川まで行き、「三浦半島2DAYS」チケットを購入。
昨日の「東京メトロ一日券」も優れものだったけど、京急が発売しているこのチケットもかなり使える。
なにしろまる二日間、区間内の京急バス、鉄道を乗り放題で、大人お一人様2千円の格安料金。
一時間少々で、目指す三浦半島に到着。
えらいぞ!!京急
よっしゃ!!マグロとご対面だ!!

美味いマグロを目指しつつ、「その七」につづく