南関東あたふた道中 一

鈴本の前でポーズを決める
こまどり姉妹のお二方

ここ上野鈴本は2004に続いて2度目。
前回の旅行記を読むと、東京に現在寄席の定席は三軒しか残っていないと書いている。
間違っておりました。
上野鈴本新宿末広亭池袋演芸場・・・肝心な浅草演芸ホールを忘れておりました。
これでいっぱしの落語ファンとは恐れ入谷の鬼子母神
 ま、それはおいといて、今回のお目当ては前回タッチの差で見逃した「あした順子ひろし」
さらに淡々と仕事をこなすとぼけた味わいの、人形遣いの「ニュー・マリオネット」
さらに迷作「ガーコン」でおなじみ?の川柳川柳
もう少し早ければ「昭和のいる、こいる」も見られたが、それは次回のお楽しみ
さ、いってみっぺと、木戸銭二千八百両を払い、ホールのある三階へ。

前回は平日だったせいか空席も目立ったが、今回はほぼ満席の大盛況。
なんとか三人揃って座れる席を確保したところへ出てきたのはお待ちかねの「ニュー・マリオネット」

途中でもしかしたら操られているのは
この2人では?という錯覚に陥りました

いやはや四年前とほとんど変わらないその内容に、不思議な感動を覚えました。
これは絶対テレビではお目にかかれない寄席独自の芸ですわ。
その後、「柳亭小燕枝」の落語を聴き、いよいよお待ちかねの「あした順子ひろし」のご登場。
・・・・ふと手元のパンフを見るとそこには「代演」の非情な文字が・・。
おぅ・まいがっっっ!!
なんとも縁のない。
かわりに出演したのは、「笑組(えぐみ)」という若手漫才。
あとでなぎらさんに聞いたところ、正統派東京漫才の流れをくむ期待の2人だという。
それにしても、嗚呼幻のあした順子ひろしよ。
いつか必ず生で見るまで長生きしてね。

さて、気を取り直してお待ちかねの「ガーコン」、川柳川柳師匠のご登場。
めくりをめくるとそこには時の総理大臣「福田康夫」の文字が・・・。
よく見ると似てるわ。
妹とマダムは、まったく予備知識もなかったらしく、最初は興味津々という風情で聞いていたが、あっという間に「ガーコン」の世界に引き込まれていき、最後は大爆笑。
いやはや、落語界の福田康夫先生!!さすがですな。
それではそろそろおいとましようかとも思ったが、お次が太神楽とあるのでそれも見ていくことにした。
ふだんあまり見る機会はないが、日本版ジャグリングである。
3人の息もぴったりで、合間にはさむ口上もユーモラスだ。
いつまでも残って欲しい芸でございます。

落語界の福田康夫こと川柳川柳師匠
必殺「ガーコン」は一聴の価値あり
太神楽「翁家 和楽社中」の面々。
これまた一見の価値あり

さて、鈴本を出て浅草に戻り、ちょいと腹ごしらえをして、東京在住の「まえちゃん」と合流してなぎらさんのお店でもんじゃ三昧といってみますか。


初日からなんとも中身の濃いことで・・・あたふたしながらその四に続く。