嗚呼、大阪は今日も暑かった


ひょんなことから大阪行きが決定し、ひょんなことから「獏」の旦那と、前ちゃん、こまっちゃんも同行することになり、ひょんなことからアズミ、雑賀さん、五十一っつぁんが案内してくれることになり、「ま、いいか。成り行き、成り行き」とばかりに、我々「てなもんや道産子隊」は朝の芦別駅を出発した。
大阪は今、残暑の真っ盛りだという。
天気予報などでは、なんと昼間は36度の猛烈な暑さ、しかもなぜか夜は35度と、まったく下がらないらしい。
「そんなあほなことあるかい。」と、憤りながらも無事千歳に到着し、前ちゃん、こまっちゃんと合流。
さっそく開いたばかりの、喫茶店で道中安全祈願祭の祝杯をあげる。
うーむ、朝のビールは、ことさらに脳みそに来るわ。けっこうけっこう。
「んじゃ、出発ロビーでゆっくり飲み直しましょうか。」といって、我々はへらへらしながら出発ロビーへ向かい、そこでもまた「道中安全祈願祭しょの弐」を行う。
して、すっかり正気を失った我々を乗せ、飛行機は一路大阪に向かうのであった。

北の玄関口にこのような不埒な像を置いてはいかん!!
と、強く憤慨する獏の旦那
ほろ酔い気分で出発ロビーへ向かう
「てなもんや道産子隊」の面々
出発ロビーでさらに入念な
安全祈願祭が執り行われた

飛び立ってから約二時間で、我々は灼熱の大阪へ降り立った。
想像はしていたが、それをさらに上回る強烈な熱気。
おそらく、優勝間近の阪神に対する熱い思いが、この残暑に拍車をかけているのだろう。
さっそく、こまっちゃんのホテルまで行き、荷物を置いたあと、我々の宿泊先「ハイパーホテル天王寺」に向かった。
このホテルは、1人だと\4,800なのだが、1人増えるごとに\1,000ずつ増えていくという大変お得なシステム。
しかし、我々夫婦以外は、みな1人なのでこのお得なシステムの恩恵にあずかることは出来なかった。お気の毒。

夜空に燦然とそびえ立つ
大阪のシンボル通天閣
リニューアル前の通天閣 現在の通天閣
阪神のマークがかっこええわぁ

我々夫婦は、八尾に住むマダムの友人、サトシと待ち合わせサトシのお宅にちょいとお邪魔する。
その間、ほかのメンバーは、雑賀さん達と落ち合い、大阪の街を散策することになった。
7時頃、天王寺の歩道橋まで雑賀さんに迎えに来てもらい、みんなと合流。
そこは、前ちゃんも以前大阪にいたとき、よく通ったという「中国庶民料理 aa(みんみん)」という店だった。
すでにかなりメーターの上がっている連中と、そこで大騒ぎ。
「アズミは?」と聞くと、近くの沖縄料理屋で待っているという。
早く行かなければ、と思っていたのだが、アズミが「ごゆっくり」といっていたというので、ほんとにごゆっくりしてしまった。


アズミが次の店に移動したというので、我々も次の店で落ち合うことにした。
そこは、カウンターだけの居酒屋だったのだが、なんでもめちゃくちゃ安い。
カウンターの中には「安い安いと油断していると、近々値上げするかも知れへんで。お楽しみに」なんて書いてあるお茶目な飲み屋なのだ。
そこで、待っていたのは待ちくたびれて、れろれろのへべれけになったアズミだった。
どれだけ呑んだのか知らないが、目はどろんどろん、舌はもつれっぱなし、目つきは完全にお座り状態。
「いやぁ、申し訳ない。」というと、「そんな気にせんといてください。」というので、さらにわびると「何時間待たせたら気ぃすむんじゃい!!。」・・・・「・・・て、いえばええんですか?」なんていわれてしまった。やばいやばい。触らぬ酔っぱらいに祟りなし。
10人でさんざん飲み食いして、勘定を聞くとなんと\4,500。
思わず「1人ですか?」と聞いてしまったが、ちゃんと10人分なのだ。
いくら食い倒れの街とはいえ・・・・・うーむ。アズミがしょっちゅう通いたくなるのもわかります。
美味くて安くて落ち着くその店の名は、「居酒屋 芳養屋(はやや)」
ぜひ今度はゆっくり腰を落ち着けて呑んでみたい一軒だ。

「aa」の前で
左は雑賀さん
「芳養屋」の前でご満悦のみんな
なぜか力道山のポーズを取る「獏」の旦那
アズミ(右端)の提案でキタへ
いくことに決定

「せっかく来たんでキタにも、ええ店があるんですわ。」というアズミの提案で、タクシーを拾って一路キタへ向かうことになった。
さて、我々「てなもんや道産子隊」の運命や如何に。

大阪どたばた珍道中 第二部 「ほなさいならは愛の言葉」へ続く。