よいこの宮古島ガイド 1 


 このホテルのすぐ横には「パイナガマ・ビーチ」というきれいなビーチが広がっている。
移動の疲れと深酒で熟睡しているマダムを一人残して、朝早く一人でこのビーチを散歩してみた。
 朝の澄んだ空気と、温かい潮風、静かな波音、もーたまらんわ。
毎日こんな海を見て暮らしていたら、今とは全然違う性格になっていたかもしれないね。
 ここは町からすぐそばにあるビーチなので、シーズンになると大勢の人で一杯になるというが、今はもう秋♪なので、貸し切り状態だ。
 足をつけてみると、十月だというのになま暖かい。
天気予報だと今日も軽く気温は三十度を超すらしい。
こりゃ、十分泳げるわ。
 持ってきたデジカメで朝のビーチを一枚。
ホテルに戻ってちょっと仮眠。


 今日は昼頃にレンタカーを借りることになっている。
オフ・シーズンだということで、二泊三日で\6,000なり。
ネットで探した「サー・ウェスト」というところが、一番安く、ホテルまで持ってきてくれて空港乗り捨てでこの値段だ。
http://www.miyakojima.ne.jp/s-west/
 ひげづらのダンナさんの名前は「小宮くらげ」・・・本名だべか?
ホテルのロビーで、係の人と手続きをしたのだが、本島と違ってじつにおおらか。
「もうちょっとで、乗り捨てますからちょっとした傷なら気にしないでください」だと。
こちらも車にはこだわりのないほうなので、大いに助かるけど、それって廃車寸前ってこと?
 まぁいいや、その方がこっちも気楽で。
 さぁて、アシもできたし、宮古島探検に出かけるとすっか!!


 ってなことで、われわれが最初に向かったのは、北のはずれにある池間島
ここの「西平安名崎(にしへんなざき)」という岬に風力発電のプロペラがあるのだが、二年前の大型台風で、その羽根が吹き飛んだという。
 以前そこで写真を撮ったことがあるので、被害状況を視察しなければ。
私設親善大使は、大忙しだ。
 宮古島には北と南に「池間島」と「来間(くりま)島」という長い橋でつながっている島がある。
そこからの眺めはもう最高!!
 「宮古ブルー」といわれる独特の海の青さが、そこからは見たい放題。
 宮古島の道は入り組んでいて狭く、地図を見ていてもどこを走っているのかよくわからない。
まして、廃車寸前のこの車にはナビなんてものは、当然搭載していない。
 ちなみに沖縄で「ナビィ」といえばのことをいう。
「車にナビは積んであります」なんていわれて、載ってみたら鍋がひとつ置いてあったりして。
んなわきゃないか。
 やっとの思いで、池間島の入り口に到着。
これこれ、この海の色、これが見たくて何時間もかけてやってきた。
疲れも酒もいっぺんに吹き飛ぶね。


パート4「疲れも吹っ飛んだけどプロペラも吹っ飛んだ」に続く